ワンボックスカーで腹を擦るわけ
タモリ倶楽部 2007/5/25
「世田谷連続みこすり犯特別捜査本部」というのやっていましたが、擦ると言えば、左側面が擦ったり凹んだりしたワンボックスカーをよく見かけますよね。
なぜ、ワンボックスカーでは腹を擦りやすいのでしょうか?
内輪差があるから・・・
というのは確かにその通りではあるが、この疑問に対する答えとしては相応しくないだろう。
一般の乗用車にだって内輪差はあるし、車体が大きいからと言って、前後輪の間のストロークにそれほど大きな差があるわけでもない。
最も重要な違いは、運転者の視点だ。
一般の乗用車では、視点はだいたい前後輪の中心付近にある。それに対してワンボックスカーはほぼ前輪の上にある。
左折するとき、運転者から左に見える障害物は、すでに内輪差によって近寄り始めた状態なので、その先、大きく近づくことはない。それに対して、ワンボックスでは、まだ、内輪差によって障害物に近寄る前なので、先へ進むにつれてどんどん近寄っていく。
この違いを理解せずに、乗用車と同じ感覚でワンボックスカーのハンドルを切ると、腹を擦る結果となるのだ。これは、ワンボックスカー初心者なら、たとえ乗用車のベテランドライバーであっても状況は同じだ。乗用車の運転感覚が染み付いているので帰って危ない。
では、どのような意識で運転すればよいのだろうか?
乗用車で大きくハンドルを切って曲がる場合、多分、ハンドルを切るタイミングを遅らせることによって、ノーズを少し大回りさせるような感覚で運転していると思う。ワンボックスの場合、乗用車で言えばノーズの上に自分が乗っているようなものである。だから、自分自身が大回りするような感覚でハンドルを切る必要があるのだ。
バスの運転を見ていると非常に参考になる。
狭い道での左折では、バスの先頭は反対車線まで大きくはみ出すように回る。それでやっと、後輪は電柱等にぶつかったり、脱輪したりすることなく通過できるのだ。狭い道の交差点で、停止線がやけに交差点から離れている場合があるのはこのためだ。
また、駐車車両を避けて右に寄る場合にも、通過前には多めに駐車車両から離れる間隔でハンドルを切り、通過後にすぐに左にハンドルを切らず、車体後部が通過し終わった頃に切り始める。特に、駐車中の車の後ろに近づいた状態から避ける場合には、ハンドルを切る量が多く、内輪差も大きくなるので要注意である。
とにかく、自分の乗っている位置が大きく大きく回るよう意識することが重要である。
ただし、「大きく回る」というと、左折の時に一旦右にハンドルを切ってそれから左に切るという運転をたまに見かけるが、大変危険である。2車線道路で左折する際に、一旦右によるようなことをすれば、右側の車線から抜いていく車両と接触する。そういうことも想定して、私が左折車の右を通過する場合には、左折車の動きを注意深く観察するし、できるだけ間隔を空けようとしている。
「大きく回る」というのは、ハンドルを切るタイミングを遅らせ気味にするということであって、決して反対にハンドルを切ることではないのでご注意いただきたいと思う。
以上、ワンボックスでの腹擦り防止の参考になれば幸である。
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